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近視の進行のスピードを抑える低濃度アトロピン点眼

アトロピンは、もともと眼科で瞳を広げるときなどに使われてきたお薬です。そのアトロピンを非常に薄い濃度(低濃度)に調整し、毎日寝る前に点眼することで、子どもの近視の進行をゆるやかにする効果があることがわかってきました。
近視は遺伝や生活習慣(長時間のスマホ・タブレット・読書など)によって進みやすく、特に小学生から中学生にかけて一気に悪化することがあります。
低濃度アトロピン点眼は、この「進行のスピードを抑える」ことを目的としています。
近視の進行と深く関わっているのが 眼軸長(がんじくちょう)です。眼軸長とは、黒目の表面(角膜)から目の奥(網膜)までの長さのことで、この長さが伸びるほど近視は強くなります。強度近視では眼軸長が過度に伸びてしまい、将来的に網膜剥離や緑内障などのリスクが高まることが知られています。
低濃度アトロピン点眼は、この眼軸長の伸びを抑える効果があると報告されており、単に視力の低下を防ぐだけでなく、将来の目の健康を守るためにも注目されている治療法です。
リジュセア®ミニ点眼液による近視抑制治療
2024年12月、子どもの近視の進行を抑制する国産の低濃度アトロピン点眼薬「リジュセア®ミニ点眼薬0.0025%」が初めて承認され、当院でもリジュセア®ミニ点眼薬を用いた近視抑制治療を行っています。

リジュセア®ミニ点眼薬とは?
リジュセア®ミニ点眼薬は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に、低濃度のアトロピンを配合させた点眼薬で、3年間の使用で近視の進行を軽減させるデータが参天製薬の臨床試験からわかっています。
リジュセア®ミニ点眼薬は1日1回、就寝前に1滴点眼するだけです。1回分ずつ容器にパッケージされて使い捨てになっていますので、防腐剤を入れなくても長期保存が可能になりました。

治療スケジュールと費用※全て税込み表示です
- 診察・検査費用(2,800円)+ リジュセア®ミニ点眼薬10日分(1,500円)
- 副作用等なく治療継続に問題なければ3か月分購入のみ可能
1箱30本入り(4,380円)× 3ヵ月=13,140円 - 3ヵ月毎の定期的な検診
診察・検査費用(2,800円)+ リジュセア®ミニ点眼薬3ヵ月分(13,140円)
副作用等で治療を中止した場合でも、一旦処方した点眼薬については、原則返金・返品できません。
リジュセア®ミニ点眼薬開始後は、視力に関する診察は点眼薬処方の有無にかかわらず、すべて自費診療(1回2,800円)となります。
マイオピンによる近視抑制治療中の患者様
これまで当院で「マイオピン」を使用していた方には、順次「リジュセア®ミニ点眼薬0.0025%」による治療に切り替えていただくことになります。
(リジュセアの副作用で治療の継続が難しい場合は、個々にご相談ください)
ご注意いただきたい点
- 低濃度アトロピンを用いて近視抑制中のお子さまに関わる視力検査、眼鏡処方、コンタクトレンズ処方は、保険診療を外れます。ただしアレルギーや麦粒腫など、その他の眼の疾患で来院、要治療の場合は保険診療となります。
- 本治療は視力を回復させるものではなく、近視の進行を抑えることを目的としています。完全には近視の進行を止めることはできません。
- すべてのお子さまで効果が同じとは限りません。
- 近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が別途必要です。
- リジュセア®ミニ点眼薬はアトロピンの散瞳効果と調節麻酔効果によりまぶしさを感じます。